衣類、バッグ、くつなどの輸入品にカビはいつ、どこで発生するか? <業務用乾燥剤による対策例 ①>

輸入品のカビ被害には経済的損失も加わるため、その発生箇所および原因の究明が課題となるケースが後を絶ちません。

この輸入品とは、中国をはじめ東南アジアからの衣類、バッグ、くつ、カーテン、ベッド、木工品、装飾品などが対象となります。

カビの胞子はひとたび風に乗ると自在に飛び回るため発生箇所を特定化することは難しく、主に環境因子を検証することにより時期を解析、その後に出来る限りの対策をを講じるとした手立てが一般的となります。

そこで、先にカビについて簡単に整理します。

このカビは微生物であり、細菌とは異なり真核を持ちます。 栄養を求めて食材や有機化合物などに付着すると、菌糸を枝上に伸ばしながらカビの集落(コラニー)を大きくしながら繁殖していきます。そして成長すると胞子を実らせます。 これらは余りにも軽くて小さなものなので空中に漂い、また、風に乗りはるか遠くまで飛散していきます。

このカビ(真菌)の繁殖条件には温度、水分、栄養、酸素、水素イオン濃度(PH)といった5つが環境因子があります。

カビも生命体のため、養分以外に一定量の水分を必要とします。

暗く湿っぽい倉庫や床下にカビが大繁殖する理由の一つに、胞子が遠くまで飛散することなく、その周囲の範囲で成長できることがあります。また、カビは太陽光から直接向けられる紫外線を苦手とします。

これら環境因子からいえば、中国、東南アジアの積み出し地における管理は特に気に掛かるところであります。 生産拠点およびヤードの管理状況を掌握していなければ、積み出し前にすでにカビが生息している可能性が否めません。

次に、輸送期間中の環境にも注意を払う必要があります。 特に海上コンテナを利用する場合、コンテナ内の温度変化による結露からの水滴、および高い湿度にも要注意です。 積荷から荷卸しまでのわずか2週間程の間にもカビの発生は見られます。

このほか、商品を国内の倉庫に保管している期間にも、カビ発生のリスクがあります。 日本では4月から9月までの間にカビ胞子の飛散量が多く、特に雨季にあたる6月、7月にはピークを迎えます。 地域的にみれば保管場所の立地が河川や海岸沿い、または山間部であれば、空気中の湿気(水蒸気量)は比較的多くなります。

このように海外で製造された後、国内販売にいたるまでの間は、出来る限りカビの環境因子を作らないように監視する必要があります。

また、人為的にできる対策でいえば、随所におけるカビに与える水分量の管理(湿度調整)が最も簡易かつ、安価に出来る方策といえます。

 【参考サイト】   編集(株)テクノスナカタ  

 「空調設備のない倉庫、工場における湿気・結露対策」

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